【MY PINK ACTIONコラム】 乳がん経験者が伝えたいこと② 周囲の人の接し方 | ピンクリボンフェスティバル公式サイト

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【MY PINK ACTIONコラム】
乳がん経験者が伝えたいこと②
周囲の人の接し方

若年性乳がんサポートコミュニティPink Ring東北branch代表 菅原祐美さんにお話をうかがいました。

Q. 自分の家族や友人、会社の同僚など身近な人が乳がんにかかってしまった場合、どのように接すれば良いのでしょうか?

A. 性格や感じ方には個人差がありますが、参考として、いち乳がん経験者の私が感じたことをそのままお伝えします。

まず、家族について。
治療がひととおり終わってから分かったことですが、私の家族はなるべく私を1人にしないよう、気遣ってくれていたようです。私自身、当時は全く気づきませんでしたが、そのことを伝えてもらった時、心から感謝しました。特に家族の前では心配をかけまいと気丈にふるまっていたものの、孤独感に打ちひしがれることも度々あったからです。
その他、通院にあたり片道1時間半の送迎や家事全般のサポートも非常に助かりました。

友人たちからは同情ではなく、‟応援“されたことがとても嬉しく、心の支えになりました。
何人かの友人には、診断されてから数日内に乳がんに罹患した旨を伝えていました。近く会う予定があり、延期するにも治療以外の言い訳をするのが難しいと考えたからです。

今振り返ると、乳がんだと友人たちに伝えたことで「かける言葉が見つからない」「何もしてあげられない」と悩ませてしまったかもしれません。それでも、みんな一様に以前と変わらない態度で接してくれたのは、本当にありがたかったです。

ある友人は、抗がん剤治療日の朝に必ず応援メールをくれました。文面の最後には必ず「私は信じているからね」と励みになる言葉を添えて。温かい思いに感謝しています。

職場の上司には、お休みをいただくことや業務の引継ぎもあり、すぐに罹患した旨を伝えました。また、親しくしていただいていた同僚には告知前の検査段階から話しており、上司同様、罹患したことをすぐに伝えていました。その後、治療中に顔を出しても、以前と変わらない態度で接してくれたことはやはり嬉しかったです。
私の場合、職場復帰にあたっては、約1年間お休みしていたこともあり、上司は身体の負担にならない働き方を提案してくれました。その際、「アクセルではなく、ブレーキを踏みながら徐々に慣れていけばいいから」と言われた一言が忘れられません。その後も、理解をいただき通院のためのお休みをいただいたりと周囲の理解やサポートに非常に感謝しています。

≪お答えいただいた専門家≫

菅原祐美さん

若年性乳がんサポートコミュニティPink Ring東北branch代表

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