乳がんは乳房にできる悪性の腫瘍です。多くの場合、⺟乳を乳頭まで運ぶ乳管から発⽣します。
初期段階でのがん細胞は、乳管の中にとどまっていますが徐々に乳腺の外やさらに離れた臓器に広がっていきます。
しかし早期であれば90%以上が治癒します。だからこそ、乳がんの早期発⾒がとても⼤切です。
参考:国立がん研究センター「がん情報サービス」
(HOME>最新がん統計
https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/summary.html)
誰にでも乳がんにかかるリスクはあります。
参考:国立がん研究センター「がん情報サービス」(HOME>集計表ダウンロード_2.-1全国がん罹患データ)
https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/data/dl/index.html#a14)
40歳以上
乳腺疾患(乳腺症など)にかかったことがある
乳がんになったことがある
喫煙する
アルコールをよく飲む
参考:日本乳癌学会「患者さんのための乳癌診療ガイドライン2019年版」
https://jbcs.xsrv.jp/guidline/p2019/guidline/g1/)
乳がんは、⽇本⼈⼥性がかかる割合(罹患率)ががんの中で最も⾼く、年々増加しています。
毎年9万⼈以上が新たに乳がんにかかるといわれており、⽣涯で乳がんにかかる割合は9⼈にひとりとなります。
累積乳がん 罹患リスク |
乳がん死亡数 | |
---|---|---|
2003年 | 30人にひとり(3%) | 9,806人 |
| 3倍以上 ↓ |
| 約1.5倍 ↓ |
|
2021年 | 9人にひとり(11.2%) 2019年データに基づく |
14,803人 |
※2003年:ピンクリボンフェスティバルスタート
参考:国立がん研究センター「がん情報サービス」(全国がん登録)
(HOME>最新がん統計
https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/summary.html)
厚生労働省 人口動態統計
(https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/kakutei20/index.html)
2019年 がん罹患数 ([]内は2022年の罹患数予測) |
女性 | 男女計 |
---|---|---|
1位 | 乳房97,142 [94,300] |
大腸155,625 [158,200] |
2位 | 大腸67,753 [68,700] |
肺126,548 [128,800] |
3位 | 肺42,221 [42,500] |
胃124,319 [132,100] |
4位 | 胃38,994 [41,000] |
乳房97,812 [95,000] |
5位 | 子宮29,136 [28,600] |
前立腺94,749 [96,400] |
参考:国立がん研究センター「がん情報サービス」(全国がん登録)
(HOME>最新がん統計
https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/short_pred.html)
(HOME>がん統計予測
https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/short_pred.html)
参考:日本乳癌学会「患者さんのための乳癌診療ガイドライン2019年版」
https://jbcs.xsrv.jp/guidline/p2019/guidline/g1/)
特徴
乳房専⽤のX線撮影装置を使⽤し、しこりの影や⽯灰化を写す。10〜15分程度の検査時間。
メリット
超早期の乳がんを発⾒できる。全体の把握ができる。
デメリット
乳腺濃度の⾼い⽅の場合、乳がんを発⾒しにくいことも。⼈によって痛みを伴うことも。
特徴
超⾳波をあてて内部からの反射波(エコー)を画⾯に映し出す検査。10分前後。
メリット
痛みはない。乳腺濃度の⾼い⽅、妊娠中の⽅でも可。
デメリット
乳がんの⽯灰化を映し出すことが難しく、診断には医師や検査技師の技術が問われる。
参考:厚⽣労働省「平成30年度がん検診受診率50%達成に向けた集中キャンペーン」
(ホーム>低い⽇本の検診受診率
http://www.gankenshin50.mhlw.go.jp/campaign_30/outline/)
自分の乳房の状態に日頃から関心を持ち、意識して生活することで、乳がんの早期発見につながります。以下の4項目を実践しましょう。
参考:乳がん検診の適切な情報提供に関する研究>ブレスト・アウェアネスのすすめ(https://brestcs.org/information/self/)
20-30歳代は⼼配だからといって、不⽤意にマンモグラフィ検査を受ける必要はありません。
まずはブレストチェックを習慣にして、⾃分の胸に関⼼を持つことからはじめましょう。
良性の腫瘍の可能性もありますが、必ずすぐに乳腺外科などで専⾨医の診察を受けてください。
乳がんについて、より詳しく知りたい⽅は‧‧
⾃治体が⾏う住⺠検診を活⽤すれば、費⽤は無料か数百円から2千円程度の⾃⼰負担で済みます。
職域‧医療保険者等の保健事業として⾏っているケースもあります。
それぞれ制度が異なるので、お住いの⾃治体や職場に問い合わせてみましょう。