東京シンポジウム

私らしく、がんと歩む。

乳がんの最新治療と心のケア ピンクリボンシンポジウム

がんとの向き合い方には、正解はありません。
きっとひとりひとりに、それぞれ合った方法があるのではないでしょうか?
大切なのは、あなたが自分らしく、笑顔でいられること。
ピンクリボンフェスティバルは、患者さんとそのご家族など、
まわりの人たちを支える活動にも、積極的に取り組んでいきます。

開催要項

 日時  2018年9月30日[日]13:00〜16:40(12:00開場)
会場 有楽町朝日ホール JR有楽町駅または東京メトロ銀座駅下車
定員 先着700名
  協賛   大鵬薬品工業(株)
主催 日本対がん協会、朝日新聞社
後援 厚生労働省、法務省、東京都、日本医師会、日本看護協会、日本乳癌学会、日本乳癌検診学会、日本癌治療学会
広報協力 ソニーネットワークコミュニケーションズ

プログラム

山口容子さん

総合司会:山口容子さん(フリーアナウンサー)

12:00 開場 会場入口階の有楽町朝日スクエアでは「なかまcafé♪」もオープン!

1300〜1310 開会挨拶


13:10~13:50(40分)
乳がんー敵を知り己を知らば百戦危うべからずー

<抄録>

東京オリンピックが開催された1964年頃、乳がん罹患数は、欧米に比べて極めて少なく、人種差があるかの如く言われることもあった。しかしながら、高度経済成長と共に食生活が豊かになると、乳がん罹患数は顕著に増加し、昨年は推定9万人/年と、女性の癌腫別罹患数のトップである。

わが国では、2004年に40歳からの2年に1回のマンモグラフィー検診が厚労省により推奨された。しかしながら、検診受診率の低さが問題となり、2007年に40歳以降5歳刻みに、毎年マンモグラフィーの無料クーポンが配られることとなった。これにより、乳がん検診受診率は徐々に増加したが、未だ政策目標とした50%に届いていない。

一方、先行してきた欧米では、乳腺が発達していて脂肪の少ない、いわゆる高濃度乳房では、小腫瘤を見逃す可能性が高いことが指摘され、国際的にはマンモグラフィー検診の開始年齢が40代後半から50歳代へと引き上げる傾向にある。

また、遺伝性乳がん卵巣がんの原因となるBRCA1/2に病的変異を有するハイリスクの方は、一般の方に比べ、約10倍程度乳がんを発症しやすく、また10~15歳若く発症することが知られており、高濃度乳房対策を兼ねて、25歳からのMRI検診が勧められている。

こうした中、2016年に、わが国よりJ-STARTという大規模臨床試験の結果が報告され、40歳代女性に対してマンモグラフィー検診に超音波検診を加えると約1.5倍の乳がんが見つかることが示された。未だ死亡率減少効果は示されていないものの、欧米に比べ、高濃度乳房の占める割合が多いわが国において、超音波検査やMRIを検診手段として如何に取り入れていくかは、大変重要な課題となっている。

最後に、遺伝子レベルの臨床研究が急速に進歩し、がんの個性を正確に診断し、それに応じた薬剤選択や再発予防策を構ずることが可能となってきた。「敵を知り己を知らば百戦危うからず」は、乳がんに対する戦略としても一脈相通じる言葉である。

中村 清吾 先生

中村 清吾 先生
(昭和大学医学部乳腺外科教授・昭和大学病院ブレストセンター長・日本乳癌学会監事)

[略歴]

1982 千葉大学医学部卒 聖路加国際病院外科にて研修
1997 M.D.アンダーソンがんセンター他にて研修
2003 聖路加国際病院外科医長  
2005 聖路加国際病院ブレストセンター長 
2010 昭和大学医学部乳腺外科教授、同病院ブレストセンター長
     同臨床遺伝医療センター長兼務

[主な著書]

『「乳がん」と言われたら・・・』保険同人社(2012)
『乳がん 正しい治療がわかる本』法研(2008)
『専門医が答えるQ&A 乳がん』主婦の友社(2006)
『乳癌MRI診断アトラス』(編集・執筆)医学書院(2004)
『悪性と間違えやすい乳腺の良性病変』(共著・共執)篠原出版新社(2004)他

講演のポイント
  1. 増え続ける乳がん -その背景と対策―
  2. 遺伝性乳がんへの対策 -わが国の現状と今後の展望―
  3. 遺伝子検査でどう変わる ―乳がんの診断と治療未来予測図―

13:50〜14:30(40分)
乳がんの新しいくすり

<抄録>

がんに対する新しい薬は日々増えています。これまでの主役であったいわゆる抗がん剤に代わり、がん細胞に特徴的な標的に対して効果を発揮する分子標的治療薬がその中心となってきました。2018年2月までに開発された分子標的治療薬は88剤で(日本がん分子標的治療学会 ニュースレター 2018年3月号)、さらに今も増え続けています。

このような新しいくすりはどうやって、日本で使えるようになるのか御存知でしょうか?以前は、海外では使用できる薬剤が日本ではなかなか承認されず、ドラッグラグといわれた時もありました。しかし今は、世界中の患者さんが参加する大規模な臨床試験に、日本からも多くの患者さんが参加して下さっているおかげで、それほど時間差なく新しい薬剤を使えています。

そんな新薬の中で、いま注目されているのはBRCA1もしくはBRCA2遺伝子に変化のある患者さんに使用できるPARP阻害薬、そして皮膚がんや肺がんの治療を大きく変えている免疫チェックポイント阻害薬です。このシンポジウムでは、このような新しいくすりのお話と、それに伴って問題となってきたゲノム医療との関わりについてお話しします。

佐治 重衡 先生

佐治 重衡 先生
(公立大学法人福島県立医科大学 腫瘍内科学講座主任教授 附属病院副院長)

[略歴]

1992 岐阜大学医学部卒業
     東京都立駒込病院 研修医・専門臨床研修医
1999 カロリンスカ医科大学(スウェーデン) 博士研究員
2003 M.D.アンダーソンがんセンター(アメリカ) 集学的医療研修プログラム
2004 東京都立駒込病院 乳腺外科・臨床試験科医長
2009 埼玉医科大学 国際医療センター 腫瘍内科准教授
2011 京都大学大学院 標的治療腫瘍学講座特定准教授
2014 福島県立医科大学 腫瘍内科学講座主任教授
2018 附属病院 副院長

[主な著書]

『『乳癌診療ガイドライン①治療編 ②疫学・診断編 2018年版』日本乳癌学会編 金原出版(2018)
『エビデンスに基づいた癌化学療法ハンドブック2018』メデイカルレビュー社(2018)
『進行再発乳がんに対する薬物療法 乳がん薬物療法副作用マネジメント』メデイカルレビュー社(2017)
『乳がんの治療 内分泌療法 乳がん患者ケアパーフェクトブック』学研メデイカル秀潤社(2017)
上記すべて分担執筆

講演のポイント
  1. 標準治療ってなに?
  2. PARP阻害薬と免疫チェックポイント阻害薬
  3. ゲノム医療は役に立つ?

14:30〜15:10 休憩

会場入口階のなかまcafé♪へ、ぜひ遊びに来てください。

15:10〜15:50(40分)
どう考えたら「乳がんになって良かった」と思えるのか?

<抄録>

乳がん患者さんに会うと、多くの方が、乳がんになった原因を考えているようです。食べ物?姑との確執?職場のストレス?乳製品の摂り過ぎ?などさまざまですが、実は、どんなに考えても、乳がんは多因子疾患なので、原因は特定できませんから、考えるのは無意味です。自責的になってしまう可能性もあります。だから、こんな患者さんには、「病気になった『原因』探しではなく、『意味』を考えましょう」と言います。

人によって異なりますが、病気は「これまでの生活に何らかの問題点があったので、いったん立ち止まり、自分の周囲や生活を見つめ直し、修正していくチャンスであること」が多いからです。乳がん患者である看護師さんは、「乳がん患者の心理をもっとよく理解できるように、自分が乳がんになったのかも…」と意味づけをしました。

また、乳がんの告知は、確かに、トラウマ(心的外傷)になることが多いようです。東日本大震災を契機に知られるようになったのは『PTSD(心的外傷後ストレス障害)』ですが、実はこのトラウマを乗り越えた場合には、人間としての『成長』がみられることも知られてきました。具体的には、人に対しての思いやり、新たな可能性、自分への自信、人生に対する感謝、などで、この現象は、『心的外傷後成長』と呼ばれています。ただ、これを自覚するには、2年はかかるようです。

さて、約1年間の必死の治療期間が終わる頃には、患者さんの多くは、今後の生活の基本方針の修正案を、自ら決めるようです。仕事を辞める人もいれば、仕事を続けながらも、新しい自分流の生活を目指す人もいます。まさに、病気をキッカケにして、『第二の人生』が始まるのです。

このように、乳がんになってから2年以上経過すると、多くの乳がん患者さんは、「乳がんになって良かった」と言うことが多いようです。

保坂 隆 先生

保坂 隆 先生
(保坂サイコオンコロジー・クリニック院長、聖路加国際大学臨床教授、前聖路加国際病院リエゾンセンター長・精神腫瘍科部長)

[略歴]

1977 慶應義塾大学医学部卒業 同精神神経科学教室入局
1990 カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)精神科留学
2003 東海大学医学部精神科学教室教授
2010 横浜市立大学医学部客員教授、聖路加国際大学臨床教授などを兼職
2013 聖路加国際病院精神腫瘍科部長
2014 聖路加国際病院リエゾンセンター長兼務
2017 保坂サイコオンコロジー・クリニック院長

[主な著書]

『保坂 隆:がんでも長生き! マインドフルネス瞑想で免疫力アップ。』Kindle本。(2018)
『空海に出会った精神科医―その生き方・死に方に現代を問う。』大法輪閣(2017)
『すごい瞑想』PHP出版(2017)
『がんでも長生き―心のメソッド』(共著)マガジンハウス(2016)
『保坂 隆:がんでも、なぜか長生きする人の「心」の共通点。』朝日新聞出版,東京(2016)
『「がん」からもう一度人生が始まる』PHP出版(2013)
『聖路加国際病院の専門医が教えてくれる! 心の曇りを晴れにする本』日東書院(2013) 他

講演のポイント
  1. 病気になった「原因」探しではなく,「意味」を考える
  2. 心的外傷後は「ストレス障害」だけではなく「成長」することもある
  3. 病気をキッカケに「第二の人生」が始まる

15:50〜16:30(40分)
~乳がんと生きるということ~

<メッセージ>

乳がんと宣告を受けて、先の見えないことに愕然とし、手術後は私なりに胸を失ったことの喪失感や悲しみ、辛さを味わいました。でもそんな気持ちはいつのまにかどこかへ消えしまい、今あるのは自分と向き合うこと。命と向き合い、人生とも真正面から向き合うこと。が、こうやって毎日笑って過ごせることに感謝の気持ちでいっぱいです。

そこから導き出された答えは、私は何にこだわり、どう生きようと計画を立てていたのか?

そう思うくらいの疑問なら大したこだわりや計画ではない。きれいさっぱり捨ててしまおう!それを決めると力みが抜けたように気持ちがすーっと軽くなり、何か「腹に落ちた」様な気がします。むしろ勇気と力と覚悟をいただけたように思います。人それぞれ、がんとのつきあい方があると思います。私は戦わず、共存しながら歌を通して私がやるべきことをまずやろう!そう考えると再発や転移の怖さは持ちながらも、天性の好奇心が顔を出し、これからどうなっていくのかな〜?ドキドキはするけれどワクワク感が止まりません。乳がんを患うことでいろいろな方と出会いが始まり繋がっていく、そして家族やスタッフの強力な支えに改めて感謝ができました。病気になるのは嫌ですが、こうやって毎日笑って過ごせることに感謝の気持ちでいっぱいです。

麻倉 未稀 さん

麻倉未稀さん 歌手 (ご自身の乳がん体験をお話しいただきます)

[プロフィール]
1981年、CMソング「ミスティ・トワイライト」でデビュー。伝説のTVドラマ「スクール・ウォーズ」 の主題歌「HERO」、「スチュワーデス物語」の「What a feeling~FLASH DANCE」はいまだに強烈な印象を残す。現在はミュージカルや、旅番組などでも活躍。2016年デビュー35周年記念「Voice of Power-35th Anniversary Album」をリリース。35年の歌手生活を経た今なお、衰えを知らない歌声で幅広く活躍中。

聞き手 山口容子さん

[プロフィール]
フリーアナウンサー
1984年慶應義塾大学文学部卒業後、91年までテレビ朝日アナウンサー。
現在は「声と話し方コーチ」として、大学や企業で、それぞれの立場に応じた声の表現法を幅広く指導。声を通した自己解放・自己表現・自己再発見を提案している。
また乳がんの経験からストレス対策の重要性に気づき、企業のメンタルヘルス講座でストレス軽減のための実践対処法アドバイスも行っている。
著書「ハッピーボイス・トレーニング」ソフトバンククリエイティブ 刊 


16:30〜16:40 閉会挨拶

※進行によって講演時間などが変わる場合があります。


同時開催!なかまcafé♪~私たちはピンクのなかま~

場所:有楽町朝日スクエア(会場の入口階)

乳がんと向き合う人のためのブースがいろいろ!
どなたでも入場できます。気軽に遊びに来てください。

詳しくはこちら

お申し込み方法

今年から、ピンクリボンフェスティバル公式サイトにて指定席券をご購入いただけます。

参加費 1000円 全席指定
申込期間 8月1日(水)10:00~9月20日(木)23:59
先着順700名(定員になり次第締切)

ご連絡・注意事項(必ずお読みください)

  • 1回のお申し込みで4席までご購入いただけます。
  • 参加費はクレジットカード(VISA,MasterCard)、またはお近くのセブン‐イレブンでお支払いいただけます。
    銀行振込によるご購入はできません。
  • 当日券はございません。
  • お申し込み後のキャンセルやお席の変更はできませんので、あらかじめご了承ください。
  • お申込みいただいた際の個人情報は、チケットの発送や発券、並びに個人を特定できない形で、今後のイベント・企画における統計資料作成のために利用する他、日本対がん協会が明示するプライバシーポリシーの範囲で同協会が発信する各種のご案内その他の活動等を行うために利用します。
お問い合わせ
ピンクリボンシンポジウム事務局
TEL:03-5565-7095 (平日/10:00~17:00、土日祝日を除く)

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