若年性乳がんサポートコミュニティPink Ring東北branch代表 菅原祐美さんにお話をうかがいました。
Q. 乳がんに関する情報収集のポイントを教えてください。
A. 情報過多の時代であるため、「自分に必要な情報は何か」を見極め、「エビデンスに基づいた正しい情報なのか」を確かめること。そのためにも、医療従事者の協力は適宜仰いでいただきたいです。
私の場合はインターネットで情報を集める前にまず、通院先の緩和医療チームにサポートを依頼。初回の診察から、がん看護専門看護師の方に立ち合ってもらいました。以後、治療や検査などで疑問や心配なことがあれば、その看護師さんに直接聞くようになりました。心理面での不安が大きくなった時には、臨床心理士さんを院内紹介してもらい、心理カウンセリングを受けました。また、がん診療連携拠点病院のがん相談支援センターは院外の患者の相談にも応じてくれるため、産業カウンセラーを紹介してもらい、職場復帰に関してアドバイスを受けたこともありました。
インターネットについては、がん看護専門看護師の方に教えていただいた、国立がん研究センターの「がん情報サービス」や居住地である東北大学病院がんセンターが運営している「がん情報みやぎ」の情報サイトを参照にしていました。その他のサイトの閲覧についても、エビデンスのある発信元なのかどうかを看護師さんに確認していました。
医療従事者や専門家には、相談以外にも、インターネットで入手したものの、判断がつかない情報を確認してもらうことができます。情報が正しいかどうかをしっかり確かめてから、次の行動につなげていただけると良いと思います。