【乳がんQ&A】  乳がん検診に抵抗が・・という方へ | ピンクリボンフェスティバル公式サイト

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【乳がんQ&A】
乳がん検診に抵抗が・・という方へ

Q. マンモグラフィ検診が痛いと聞いて怖いです。男性の技師・お医者さんにも抵抗があります。

A. 現在日本で推奨されている乳がん検診は、40歳以上の方のマンモグラフィ検診です。女性がもっともかかりやすいがんが乳がんであり、乳がん検診は早期発見による乳がん死亡率の減少を目的とした重要な検査です。

たしかに、マンモグラフィ検査は乳房を圧迫して撮影をするので、痛みを感じる方がいらっしゃいます。ですが、痛い!と感じられてしっかり圧迫されている状況の画像は、乳腺組織がしっかり広がり、検査としては非常に評価しやすく撮影されている状態と推測されます。また、乳房痛は女性ホルモンレベルに依存することがあります。月経前はプロゲステロンと呼ばれる女性ホルモンの上昇により、胸の張りを感じることがあります。その時期はより痛みを強く感じることがあります。一方で月経後はホルモンレベルが下がることにより、乳房の張りが改善し、痛みを感じにくい可能性があります。月経終了後~10日間前後くらいが、乳房の張りがもっとも少なく、痛みを感じにくい時期と考えられます。このように時期を考慮いただいて検診を受けていただくことも検査をより快適に受けていただくポイントかと思います。

また、最近は多くの女性医師、女性技師が乳腺領域を専門として働いています。乳腺専門医の約25%が女性です。私自身も女性医師ですが、女性であることが皆さんの恐怖心や不快感を少しでも改善するお手伝いになるのであれば、大変うれしく思います。事前に女性医師が勤務しているかどうかをご確認いただいたり、女性医師希望、などのご要望を予約時にお伝えいただいたりすることで、不安を解消できると思います。

≪お答えいただいた専門医≫

増田 紘子先生

昭和大学医学部 乳腺外科 講師

2015年7月より昭和大学乳腺外科で勤務しております、増田紘子と申します。乳がん治療を専門とし、現在の標準治療のみでは治療困難な乳がん患者さんとの出会いの中で、特に創薬(新薬に対する臨床試験立案、施行やtranslational research)に興味を持ち、日々臨床と研究を行っております。患者さん一人一人がその人らしい、日常生活を送れること、がんに対する不安や心配から、必要以上にがんにとらわれてしまうことがないように、一緒に治療を行っていきたいと思い、日々の診療を行っております。

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