事務局では乳がんに対する意識を把握するため、簡易調査を実施しました。ここでは、オンラインで行ったアンケート結果の概要をご報告します。
■オンラインでの意識調査のまとめ(20~60歳代女性、各年代100人以上、計604人回答)
・セルフチェックを継続的に行っている人はわずか9%
・42%が乳がん検診にいったことがない(マンモグラフィ適正年齢の40歳以上は69%がいったことがある)
・74%が【マンモグラフィの適正年齢=40歳以上】を知らない(特に、低く認識している人が50%と多い)
・乳がんにおける課題として、「検診受診」と「セルフチェック」が大半を占めた。
・周りに乳がんの罹患経験者がいると答えた人は32%。3人に1人は身近に乳がんの人がいることを認識している。
・乳がん経験者と接する際の課題として、「接し方・慰め方がわからない」「距離感」「力になれない」といった戸惑い、無力感で悩む声が圧倒的多数。
・もし乳がんと告知されたらという想定での心配事は、全年齢で「完治するか(余命)」が最多、ついで「費用」が多い。回答者の年齢による差は、20歳代は「乳房切除」「漠然とした不安」、30~50歳代は「家族」が多い。その他全体的に、「治療と副作用の不安」「仕事」「治療期間」などの声も。
意識調査では、国が定めるマンモグラフィ検診の対象年齢40歳以上の約7割が検診に行ったことがあるものの、ほとんどの人がセルフチェックは定期的に行えていない状況が分かりました。マンモグラフィの適正年齢も正しく認識されていないなど、基本的なブレストケアの情報を正しく伝えることの必要性を新たに認識いたしました。